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             骨のお話            

 歯が抜けちゃった!  ところで骨はどうなるの?

当院ではなるべく歯を抜かずに自分の歯で・・・というのを念頭において治療していますが、それでもどうしても抜かないといけないことがあります。


そのときに患者さんによくこう質問されます。

「抜いたところはどうなるんですか? 穴が開いたままなんですか?」


今回はそのことについてお話します。

まず歯を抜くと歯の根っこが植わっていた所に穴が開きます。当然あったものがなくなるわけですから凹んでしまいます。

次に抜いたときには血が出ますからその穴が血の塊で覆われます。これを血餅というのですが、血が固まって最初に出血が止まります。(この塊は創が治っていくうえで非常に大事なもので成長因子などをたくさん含んでいます、だからうがいをして無理に取ってしまわないようにしてください。反対に出血しないと創の治りが悪いのです。(骨が硬くてあまり出血しないこともあります、これは治りが悪い)

                                                 

  
ここからドラマチックな細胞の再生が始まります。

 簡単に要約すると(ちょっと専門的でこれでも難しいかも・・・) 

  1. 血管が破綻し出血しているため,血小板が集まり止血する。血管は収縮し,止血を助ける。
  2. 同時に,血小板より血小板由来成長因子,上皮成長因子が放出される。
  3. 収縮していた血管が拡張し毛細血管の透過性が亢進。白血球が組織内に遊走し細菌を殺す。
  4. マクロファージが創内に進入し壊死組織などを除去。
  5. マクロファージが各種成長因子(血管新生,線維芽細胞、骨芽細胞活性化,コラーゲン生成などを助ける)を放出。
  6. 2448時間で上皮細胞が創面を覆う。
  7. 線維芽細胞が,コラーゲン,基質などを生成。
  8. 毛細血管が増殖・・・


というように,さまざまな現象が次々起こっていきます。そうしてだんだんと抜歯窩は修復していきます。


でもそこで気をつけないといけないのはそれぞれの組織が出来るのにかかる時間が違うってことです。骨よりも粘膜上皮や結合組織の方が早く増殖するのです。ですから完全に骨が再生するのを待たずして結合組織や上皮が増殖するので骨が元の状態のレベルまでそのままでは戻りません。  そのままでは元の40パーセントほどは減ってしまいます。だから少し凹んだ状態になって治っていきます。




凹んだままだとどうなるの?



凹んだままだとブリッジにするときにその部分に物が詰まりやすくなったり、入れ歯にしたりするときも入れ歯を支える骨がなくなってしまうので安定せず、入れ歯がガタガタしたりします。

また、インプラントをもし考えたときに骨がないと植えることが出来ません。

まあ、どちらにしてもいいことはひとつもないわけです。


じゃあどうすればいいの?何か言い方法はないのかな・・・・
                                                


一番いい方法はやはり骨を減らさないようにすることです。

それには抜歯と同時にPRPを使った骨再生誘導法が効果的です。

たとえ今は「インプラントはちょっと・・・」と思われていても、入れ歯にしろブリッジするにしろ、骨を減らさないように管理してやることが大切なことなのです。

当医院ではPRPを用いたGBR法(骨再生誘導法)を取り入れた診療を行っています。
お気軽にご相談ください。

    院長 石田充宏